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4月のウィッチ環境を振り返る

 

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今回は4月のウィッチ環境を振り返る記事です。

ウィッチ環境中に筆者が今月回したラダー回数は789戦。これを元に主流デッキの出現率と新カードのピックアップをメインに紹介していきます。

※集計ランク帯はレジェンドのみ。アジア、NA両方含む。

 

 

 

 

 

 

 

 

1位:キューブロック(出現率:15.7%)

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予想通りと言ったところでしょうか?1位はコボルト環境でナーフを免れたキューブロックとなりました。ちなみにこの数字には肉食キューブを採用していないコントロールウォーロックは含まれて「ない」です。画像にはありませんが一時期偶数パラディンが大流行した時にはドゥームガードの代わりに卑劣なるドレッドロードが採用した構築も登場しました。以下の注目カードを採用するためコボルト環境では必須カードだった終末預言者山の巨人と言ったカードを採用していないデッキもありました。

 

注目カード

・ヴードゥー人形

今まではリッチキング等巨大ミニオンをカード1枚で処理できませんでしたがこのカードの登場でミニオンの処理が楽になりました。このカードの最大のメリットは体力が1であるため相手が冒涜のケア(=体力1ミニオンを置かない)をしてきた時にこのカードと冒涜をセットで発動する事でたった5マナで盤面を空にできるパワーがあります。他にも地獄の炎による盤面リセットや暗黒の契約とセットで発動する事によりライフを回復しつつミニオンを処理する事ができるためアグロデッキがよく行う盤面無視して顔を詰める戦法を防ぐ事が出来ます。

 

・ロード・ゴッドフリー

 1~2、3~4、5~6、7~8の体力ミニオンが1体ずつ存在すれば全滅できるパワーを持つロード・ゴッドフリーは非常に強力です。特に偶数パラディンに対しては冒涜地獄の炎のケア(=体力4以上のミニオンを置く)をしてきても1体でも貧弱ミニオンがいるだけで全体除去も日常風景です。ざっくり言っちゃえば横並べするデッキが流行ったらつえーから入れとけ!と言っても過言ではないでしょう。

 

・装甲虫

既存カードの新規採用その①。4月末にテンポメイジが流行したため序盤の盤面を優勢にしつつ装甲も貯められる装甲虫がキューブロックにも採用されました。シナジーはないもののメイジの他にも偶数パラディン、奇数ローグと言ったアグロデッキに対しても序盤から盤面を制圧できるのもポイントです。中盤~終盤に引いてもとりあえず出しておけば相手のリーサルから逃れる可能性もいい点です。しかし、クエストローグやミラーと言った体力に関係ない可能性が高いマッチでは役に立たない事があるため強みと弱みがはっきりしているカードでもあります。

 

・ストーンヒルの守護者

既存カードの新規採用その②。装甲虫同様アグロデッキが流行ったためストーンヒルの守護者も採用されました。偶数パラディンのトークンが基本1/1のためパラディンがストーンヒルの守護者を突破するだけでもバフか武器が必要になるためキューブロック側は安心してヒーローパワーを使ってパーツを探せます。そのあとに発見した挑発ミニオンを置けば勝ちは目の前です。また、スタン落ちにより挑発ミニオンの数が減ったためクラスカードであるヴォイドロードを見つける確率が増えたため単純にカードパワーが上がったとも言えます。また、フェルガードラッカリ・フェルハウンド「マナアリ」の髑髏の効果で出せばデメリットは関係ないため予想外の発見をすることもできます。

 

・第一使途リン

既存カードの新規採用その③。一時期コントロールプリーストや奇数ウォーリアと言ったコントロールデッキが流行した時に採用されました。これらのデッキに対して第一の封印をサーチしてしまえば2~3ターン目で貪欲のアザーリを発動できるためデッキを10枚以上破壊する事が出来ます。そのためVSコントロールデッキにおいては確実に断末魔効果を発動したいため(=沈黙を受けたくない)第一使途リンは素出しすることはなく暗黒の契約とセットで発動します。ストーンヒルの守護者から発見もできるため予想外のデッキ破壊も可能となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2位:偶数パラディン(出現率:9.1%)

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偶数コストカードのみで構築し、毎ターンシルバーハンド新兵を繰り出せる偶数パラディンが登場しました。ミッドレンジ系パラディンで欲しい奇数コストカードは未鑑定の大槌、レベルアップ!、ヴァインクリーヴァーぐらいなので偶数コスト縛りはそこまできつくありません(有徳の守護者、神聖なる恩寵はミッドレンジ系では必須ではないかも?)。環境初期はクリスタルライオンや銀の剣を採用したミニオンが並べる前提の構築が多かったですが、月末になると報復の怒りが必須カードとなり盤面を無視して相手のヒーローにダメージを与える戦法にシフトしました。また、終盤息切れしないため状況を選ばないリッチキングもほぼ必須カードとなりました。

 

 

~コスト2ミニオン~

ナイフジャグラー

 

動員やナイフジャグラーと相性がいいため採用しない理由がない

 

アマニの狂戦士

2/3という最良スタッツを持ちながら状況によっては攻撃力5まで増えるため効果はおまけ程度でも十分活躍する

 

ダイアウルフ・リーダー

ヒーローパワーのトークンとは相性がいい。しかしウォーロックが流行しているためそもそもミニオンが残るとは限らないため採用していないデッキもある

 

 

カワキタニの看守

動員から出すと手札が増えるミニオン①。奇数ウォーリアやコントロールプリーストなどコントロールデッキ相手には全体除去を打たせても容易にミニオンを再展開できるのがメリット。しかし貧弱なスタッツはアグロデッキに向かず、また早期決着が望ましいウォーロックに対してもシルバーハンド新兵を出す暇もなく冒涜の餌食になりやすいため環境によって採用するか変わるカードです。

 

戦利品クレクレ君

動員から出すと手札が増えるミニオン②。強みや弱みはカワキタニの看守と大体同じ。ドローできるため動員太陽の番人タリムと言ったパワーカードを引きやすくできるのがポイント。ただ、単純に手札の増える量はカワキタニの看守に負けるため一長一短。

 

獰猛なスケイルハイド

動員から打点が出せるため疑似ナイフジャグラーとして使える事もある。偶数パラディンや奇数ローグと言ったアグロデッキには役に立つがコントロールデッキにはほぼ役に立たないため入っていない構築もチラホラ。王の祝福をつける事によりライフを5点回復できるため秘策メイジ相手に役に立つことも。

 

装甲虫

2/3でメリットしかないため強力。しかしその装甲はテンポメイジにしか役に立たないためほぼ効果無しになる事が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3位:クエストローグ(出現率:8.9%)

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ウォーロックやドルイドと相性がいクエストローグが3位となりました。新カードの獰猛なスケイルハイドはクエスト達成後に5点回復しつつミニオンを処理できるためクエストローグの弱点であったクエスト達成までに盤面を無視してヒーローにダメージを与える戦法に耐えられるようになりました。あまりにクエロが流行ったため後にテンポメイジが流行るほどになりました。

 

 

 


死角からの一刺し

テンポメイジや奇数ローグと言ったさほどミニオンを展開しないデッキにたいして強力。しかし横並べしすぎるパラディンやコントロールデッキには役に立たないため使えないパターンもある。火成のエレメンタルを自分から破壊してクエストを進めたり、
ソニア・シャドウダンサーの効果発動など自分のミニオンに打てるのもポイントです。

 

昏倒

ターゲットはヴォイドロードほぼ1択。クエスト達成後であればヴォイドロードを突破する事は難しくありませんがその後に屍山血河のグルダンを出されると流石にミニオンが尽きてしまうため負けてしまう事もあります。

 

ナイフの雨

ターゲットはパラディンほぼ1択。逆に他のデッキに対して役に立たないためパラディン以外が流行るとかなり微妙。

 

虚ろのヴァリーラ

ミニオンが尽きる可能性があるコントロールデッキ相手に強力。ウォーロック相手にも強いため屍山血河のグルダンの返しに出しても強力。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4位:テンポメイジ(出現率:8.0%)

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カバールの下っ端、メディヴの従者、カバールのクリスタルの運び屋などがスタン落ちしたことにより構築不可能と思われた秘策メイジがウィッチ環境でも引き続き活躍しました。環境初期には奇数ハンターや奇数パラディンと言ったアグロデッキが流行っていたためそこまで秘策メイジはいませんでしたが4月末にはキューブウォーロックやクエストローグが流行ったため秘策メイジが注目を浴びました。新カードであるシンダーストームは3マナランダム5点と魔力の矢と比べるとマナ効率は悪いですが1点でも顔にダメージを与えればいいという理由で採用されてます。中立ミニオンであるライフドリンカーはミニオンを置きつつ相手の顔にダメージを与えられるため盤面も制圧できるため強力です。その延長線上でナイトブレードまで入った構築があるとはたまげたなぁ・・・焦らすカラスは盤面を制圧する必要がある偶数パラディンには強力ですが全体除去が豊富なキューブウォーロックに弱く、クエストローグに対しては盤面は関係ないため今はあまり見かけません。終末預言者でも出してな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5位:奇数ローグ(出現率:7.0%)

 

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ヒーローパワーを2点の武器にして盤面を制圧する奇数ローグが新たに登場しました。偶数コストカードが入らないデメリットがありますが、2マナは元々テンポローグにケケレセス侯爵、4マナはサロナイト鉱山の奴隷エルフの吟遊楽人ぐらいだったのでそこまで問題はありません。新カードのヘンチ・クランのゴロツキはローグにとっては実質3/4/4以上になるためローグデッキにはほぼ採用されてます。ヒーローパワー強化とヘンチ・クランのゴロツキ以外は特段新カードは採用されてません。キューブロック、クエストローグ、秘策メイジには強いですが偶数パラディンやコントロールウォーロックに弱いため環境トップにはなれませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6位:性悪ドルイド(出現率:5.6%)

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アンチコントロールデッキである性悪ドルイドがウィッチ環境で再び登場しました。新カードの大鎌のドルイドは4点除去として使えるため呪文が少ないこのデッキでは貴重な除去カードとなる他、VSアグロデッキには2/4の挑発の壁ともなるため幅広い活躍が出来ます。一時期は挑発ドルイドやコントロールプリーストと言ったコントロールデッキが流行ったため性悪ドルイドが活躍できましたが4月末は偶数パラディン、クエストローグといった苦手デッキが多かったため性悪ドルイドの出現率が減りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

7位:コントロールプリースト(出現率:5.2%)

ウォーロックキラーとしてコントロールプリーストが登場しました。新カードである聖なる賛歌回復の輪と違い相手のミニオンを回復させないため熱狂する火霊術師のダメージを有効に与えられるため必須カードとなりました。また、スケイルワームは4/5/4とスタッツを持ちつつ場合によっては一方トレードもできるため非常に強力です。万が一効果を使えなくても4/4なので最低限の仕事をしてくれます。コントロールデッキと名乗りながら影狩アンドゥインのヒーローパワーと思念撃破組み合わせる事で盤面を無視して相手のヒーローのライフを削れるためクエストローグなどの不利マッチにも勝てる可能性が十分にあります。ダスクブレイカーは相変わらず強すぎるからナーフはよ

 

 

 

 

 

 

 

奇数デッキと偶数デッキ

 

奇数デッキの出現率は127/789の約16%

偶数デッキの出現率は79/789の約10%

4月は奇数デッキの方が多めでした

詳細は下記通り

  出現数 割合     出現数 割合
奇数ローグ 55 43.3%   偶数パラディン 72 91.1%
奇数ハンター 36 28.3%   その他 8 10.1%
奇数ウォーリア 22 17.3%   偶数合計 79
奇数パラディン 14 11.0%        

奇数合計

127      

 

奇数デッキはローグ、ハンター、ウォーリア、パラディンと4つのデッキタイプが見られましたが偶数はほぼパラディンのみとなりました。来月は奇数はローグ、偶数はパラディンとより偏ったデータになることでしょう。

 

 

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