コボルト環境総括
今回はコボルト環境で流行ったデッキ・カードを時系列に振り返ります
~読む前に~
・全部を振り返るのは無理なので特に流行った、目立ったものをまとめます
・文中の現在は2018年4/1頃を指します
・日付に関しては目安程度に
12/8:アグロパラディン
コボルト発売時に大流行したデッキ1つ目はアグロパラディンです。動員は4マナとは思えないカードパワーで本日までパラディンデッキではほぼ100%採用されてます。コボルト環境のアグロパラディンの速さは勿論、カワキタニの看守やヴァラニルといった中盤以降もミニオン展開もできるのが特徴です。デッキパワーとしては強力でしたが、より全体除去に耐えやすいマーロックパラディンやミニオン展開に特化した新兵パラディンの登場でアグロパラディンの出現率は激減しました。またナーフまでアグロデッキ・性悪デッキ等にほぼ100%採用されていた回廊漁り蟲はまだ登場してません
12/8:スペルハンター
発売前の評価では低かったスペルハンターが発売日に大流行しました。この時の構築はバーンズ+放たれし激昂ヤシャラージュセットではなくこっちへ来い!やローグテラー型のまさに言葉通りのスペルハンターでした。エメラルドの呪文石、死線の追跡者レクサー、ローグテラー等、中盤~終盤までの間は非常に強力な展開が出来ますがアグロデッキや終盤以降強力なハイランダープリーストやキューブロックなどと相性が悪いためナーフ後まで姿を消しました。
12/8:ドラゴンプリースト
現在大流行中のドラゴンプリーストはコボルト環境初期から登場しました。現在の内なる炎+神霊の霊力のOTKコンボの他にボーンメア、ドラゴンファイアポーション、密言系を採用したミッドレンジ型や上級回復ポーションや始祖ドレイクなど終盤に強くしたコントロール型も存在してました。後にハイランダープリーストの大流行によりメタに合わせた結果、これらのデッキより性悪プリーストに出番が奪われがちでした。
12/8:秘策メイジ
現在大流行中の秘策メイジもコボルト発売日に登場しました。構築に関しても今とほぼ変わらず違いはアイスブロックが採用されていないぐらいでした。盤面が不利な状況でもアルネスによるごり押しで勝てるのは魅力ですがデッキに全体除去が採用されていないためパラディンをはじめとするアグロデッキに弱い事から環境によっては出現率が低い時期もありました。
12/9:回廊漁り蟲登場
コボルト発売して2日目にして回廊漁り蟲が大流行しました。このカードを採用していないデッキを探すのが難しいぐらい強力でした。特にアグロデッキミラーにおいては蟲を先に引いた者が勝つと言っても過言ではありません。あまりに強力なため後日ナーフされました。やったぜ
12/9:マーロックパラディン
現在大流行中のマーロックパラディンは今と少し違う形で登場しました。デッキタイプには恩寵型(現在型)と性悪型が存在してました。性悪型に関してはコバルト・スケイルベイン、ボーンメア、恐竜化といった中盤以降の展開にも困りませんでした。しかし動員が採用されている関係上性悪な召喚師の効果でハズレ(=4マナ)を引く可能性がある事から性悪型は姿を消しました。当時の恩寵型に関しては今では見かけないグリムスケイルの託宣師、ブルーギルウォーリアといった小粒マーロックも採用されてました。
12/9:ハイランダープリースト
お ま た せ
親 の 顔 よ り 見 た ヴ ェ レ ン 撃 破
実 家 よ う な ド ラ ポ 絶 叫
ナ ー フ 不 回 避
発売からいろんなデッキが試されましたがやはりハイランダープリーストが環境トップになりました。発売日にもちらほら見かけましたが時が流れると共にこのデッキの出現率も増えました。環境初期はどちらかというとドラゴン採用していたタイプの方が多めでした。理由はアグロデッキが多かったためダスクブレイカーがぶっ刺さるためです。しかし後にミラーが増える事やドラゴンを引かない事故が多いが判明した事によりドラゴンを採用しないノーマル型が主流になりました。何より心霊絶叫は非常に強力です。相手のデッキに埋める事はデッキ切れを狙うのを邪魔してしまいますがヴェレン撃破をしてしまえば関係ないためこのデッキとは非常に相性がいいです。早くナーフしろ
12/10:翡翠ドルイド
前環境から強力だった翡翠ドルイドも新カードを入れて登場しました。1つ目は枝分かれの道。1番選択されやすいのはアグロデッキやハイランダープリースト対策になる装甲+6。2番目は翡翠ミニオンを並べてリーサルを狙う攻撃力+1。3番目は手札が事故した時の対処のドロー。特に装甲+6はジャスパーの呪文石をすぐに進化できる事から装甲が欲しくない時でも選択する事があります。2枚目は魔力の暴帝。翡翠ドルイドの欠点である序盤の動きをサポートしてくれました。VSコントロールにおいて使いにくい拡がりゆく虫害を無理なく使う事も出来ました。3枚目はジャスパーの呪文石。進化しなくともマナコスト同様の効果があるため安定した除去カードとなるため後に自然の怒りを抜いてまで必須カードとなりました。ハイランダープリースト相手にはOTKコンボを上回る装甲をためる事が出来るため対策デッキとして注目を浴びました。
12/10:キューブロック
発売3日目にして全く新しいデッキタイプが登場しました。それはキューブロックです。何より強力なのが取り憑かれた従者によるヴォイドロードを出せばアグロデッキに対してはほぼ勝てるのが強力です。VSコントロールデッキに対してはドゥームガード→肉食キューブ→暗黒の契約で即座に15点ダメージを出す事ができ、屍山血河のグルダンを発動すればドゥームガードによる30点バーストやヴォイドロード複数召喚による無限の壁など、あの究極の侵蝕も真っ青になるインチキカードとなりました。
12/11:テンポローグ
コボルト発売日からテンポローグの姿を見受けられましたがついに環境にあったテンプレが完成しました。一時期はエレメンタルを入れた形もありましたがプリーストを見たコバルト・スケイルベイン、アグロデッキを見た南海の船長を入れたノーマル型に落ち着きました。エルフの吟遊楽人はミニオンを置きつつ手札を補給できるためハイランダープリーストが全体除去を複数打ってきても無理なく展開する事ができるのが特徴です。
12/18:アグロハンター
環境が固まった中、アグロハンターがレジェンド1位を達成した事が話題となりました。今までのハンターと違いよりアグロ向けの構築になってます。そのため必須カードだったやさしいおばあちゃんすら未採用のデッキになりました。その代わりに獣シナジーはないももキャンドルショットと相性がいい南海の甲板員、海賊シナジーのある南海の船長、そして海賊のお供海賊パッチーズが採用されました。ヴォイドロードを出されてもヒーローパワーでダメージを与えられるのが特徴です。
12/20:ウォーロック構築固まる
キューブロックが登場してから約10日でテンプレデッキが完成しました。主な変更点は
「タルダラム侯爵」
特段3マナミニオンで強力なカードがないため採用。3枚目の無謀の操り手として活躍。5マナまでミニオンを出すことが少ないため序盤の動きをサポートしてくれる事も
「山の巨人」
カザカスプリーストやミラー対策に採用。序盤の処理方法が密言・死しかないため残りやすく、無謀の操り手のコピー先の候補にもなります。
「汎用カードの減少」
主に装甲虫や魂抽出など。安定性は下がるもののチンタラしてるとカザカスプリーストにOTKされるためコンボ重視の構築になりました。
また、コンボに頼らず相手のカードを全部使いきらせるコントロールウォーロックをこの頃流行ってきました
1/1:アグロドルイド
年を明けて6時間でレジェンド達成したアグロドルイドが話題となりました。新カードはダイアモールと回廊漁り蟲ぐらいで騎士団環境と特段ギミックに変わりはありません。テンポローグを始めとするアグロデッキには海賊が投入されているためゴラッカ・クローラーがぶっ刺さるのが特徴です。プリーストやウォーロックに対して有利とは言えませんがぶん回ってしまえば問題ないという理由で効率が非常によいため1月のドルイドはアグロドルイドが圧倒的に多かったです。ラダーにおいてマリガンで翡翠かアグロかわかないのも強みの1つです
1/10:性悪プリースト
ハイランダープリースト対策として性悪プリーストが登場しました。性悪な召喚師を入れる関係から全体除去の呪文を採用できませんがそこはダスクブレイカーで対応できました。ハイランダープリーストの全体除去は各1枚しかないため全部使わせても巨大ミニオンを展開できるのがポイントです。ウォーロックに対しては精神支配でヴォイドロードを奪う事で屍山血河のグルダンの雄たけび効果を防ぐ事が出来ます。
1/12:ズー
コボルト環境初期からズーは存在したものの、ケレセス侯爵、ボーンメア、屍山血河のグルダンを入れたミッドレンジ型がテンプレとなりました。1体1体のスタッツが優秀のため数体のミニオンにドラゴン・ファイアポーションや心霊絶叫を打たざるおえない状況を作る事が出来、終盤には屍山血河のグルダンによるミニオン再展開が出来るためアグロデッキとは思えない持久性があるのがポイントです
1/29:ナーフ発表
ナーフにより主流デッキは下記の影響を受けました
カザカスプリースト:消滅(やったぜ!)
テンポローグ:海賊シナジー、ボーンメア
アグロドルイド:海賊シナジー
ズー:海賊シナジー、ボーンメア
パラディン、メイジ:ほぼ影響無し(回廊漁り蟲のみ)
ドラゴンプリースト:影響無し
ウォーロック:影響無し(は?)
2/6:ドラゴンプリースト
ナーフ直後流行ったデッキその①は環境トップのドラゴンプリースト。ナーフ後のドラプリはOTKコンボを搭載したデッキが標準型となりました。この時はまだブック・ワームの姿は見えずウォーロックが多かった事から大いなる解呪がほぼ必須カードでした。
2/6:マーロックパラディン
ナーフ直後流行ったデッキその②はマーロックパラディン。ナーフの影響は回廊漁り蟲のみなので相対的にデッキパワーが上がりました。ナーフ後は恩寵型のみとなり性悪型は消滅しました。構築に関しては特段変化はなく水文学者、未鑑定の大槌、スペルブレイカーの枚数を調整するぐらいでした。
2/6:秘策メイジ
ナーフ直後流行ったデッキその③は秘策メイジ。こちらもナーフの影響は回廊漁り蟲のみなので相対的にデッキパワーが上がりました。ウォーロック対策に変身ポーションが採用されました。またマーロックパラディンがあまりに流行りすぎたため一時期飢えたカニが採用される時期もありました(過去形)
2/8:コントロールウォーロック
キューブロックが流行ると思いきや、マーロックパラディンや秘策メイジといったアグロデッキが多かったため最初に流行ったウォーロックはコントロールウォーロックでした。この頃から終末預言者はほぼ必須化となりました。
2/12:キューブロック
少し遅れてキューブロックが登場しました。この構築が公開された事によりキューブロックにも終末預言者が必須となりました。またウォーロックミラーやVSコントロールVSに強い頽廃させしものン=ゾスもほぼ必須化となりました。一時期は第一使途リンや念じられし冥界などコントロール寄りの構築になってましたが時が経つにつれてこれらは抜いてきてコンボ寄りのデッキになりました。
2/13:新兵パラディン
ナーフ後全く新しいデッキタイプが登場しました。それは新兵パラディンです。闇への抵抗やヴァインクリーヴァーにより何度でもミニオンを大量展開できるのが特徴です。主流デッキであるドラゴンプリーストには平等でバフを無効化、ダスクブレイカーを4回打たれてもその上からミニオン展開できる事から環境とマッチしました。しかしウォーロックには冒涜が弱い事、ある程度長期決戦になるためヴォイドロードの召喚を許してしまうなど相性が悪いです。パラディンデッキとしては強力ですがマーロックパラディンの存在で出現率がなかなか伸びませんでした。
2/14:コントロールプリースト
コントロールデッキにも期待の新星が登場しました。それはコントロールプリーストです。ドラゴンプリーストでは全体除去がダスクブレイカーしかなかったためアグロデッキに勝てない事がありました。その欠点を補うためにOTKパーツの代わりに単体で役に立つカードや全体除去を入れたデッキがコントロールプリーストになります。OTKパーツがない事からコントロールデッキには弱いですがこの時の環境はメイジ、パラディン、ウォーロック、プリーストの4強だったためコントロール唯一のウォーロックに対しては精神支配やカバルの影の僧侶+縮小ポーションでヴォイドロードを奪えるため有利に戦えました。しかし時が経つにつれてドラゴンプリーストが増えたためコントロールプリーストは減少気味となりました。
3月以降の環境
これ以降特段新しいデッキが見かける事はなくななる。3月の環境は下記URL参照
個人的なコボルト環境感想
ナーフ前はハイランダープリースト、ナーフ後はキューブロックが流行ったのが原因でミッドレンジ型のデッキがなかなか活躍しなかったのが印象的です。特にナーフ後は回廊漁り蟲、ボーンメアが存在しなくなった事によりより一層アグロ化orワンターンキル化する環境となりました。ラダーにおいては色々なデッキが存在しましたが、「ハイランダープリーストのOTK前に勝てるのか?」「ヴォイドロード突破できるのか?」「DKグルダン出す前にどうにかなるのか?」など新しいデッキで勝つには課題がいくつかありました。その結果アグロ系のパラディンやクエストメイジやOTKパラディンなど特殊なデッキがボチボチ流行る結果となりました。また、アルネス・マナアリの髑髏など引かれたら武器破壊以外では対策不能カード、動員やダスクブレイカーなど明らかにマナ以上の仕事をしてくれるカードの存在でストレスを貯めやすい環境とも言えます。環境としては正常だが1戦1戦の心の負担が多い環境だとも言えます。
今回もデッキリストはahirunさんのブログを参考にしました。この場を借りて御礼申し上げます。ブログ及びツイッターでほぼ毎日レジェンド上位のデッキレシピを紹介してますのでご覧になってはいかがでしょうか?私もよくお世話になってます!
苦情・意見・感想は
まで。シャイニー☆