TCGの再録をHSで例えてみた
今回は再録についてHSで例えてみました
「博士のメカメカ大作戦」でドクター・ブーム再来(再録)か?とコミュニティで話題になってます。ここで言う再録とは「過去に発売したカードを再びスタンダードで使用可能にする」という事。再録に関して運営から報告がありました
再録しようとする意志は見られますが結局は似たカードを作る方針らしいです。そもそも再録する意味は何でしょうか?
TCGの売り方
※TCG=トレーディングカードゲーム。俗に言う紙のカードの事
TCGの市場の成り立ちをざっくり説明すると下記の通りになります
TCGを作る会社(KONAMIやブシロードなど)
↓売る ↑お金
カードショップ
↓売る ↑お金
ユーザー
TCGを作る会社→カードショップに売るのはパックや構築デッキを売ります。TCG作る会社がカード単体(中古カード)を売るという事は基本的にはありません。
カードショップ→ユーザーに売るのは上記のパックや構築デッキに加え中古カードも売ります。中古カードとは店が開封したカードやユーザーから買い取ったカードを単体として販売する事です。ここで2つのHSカードをTCGで例えてみましょう。
どちらの方が需要あるでしょうか?間違いなく月を喰らうものバクの方が需要ありますね。TCGもHSと同じでレアリティで封入率が決まっている場合が多いです。TCGは紙のため有限です。つまり売り切れる事も十分にあり得ます。この事からTCG業界では同じレアリティでも中古カードの単価が違うのが当たり前です。上記の例では勿論月を喰らうものバクの方が値段が高くなりエメリスの方が安くなるという事になります。
TCGで再録する理由
持ってない難民を減らす
HSをTCGに例えてみましょう。リッチキングの活躍ぶりは素晴らしいものです。このカードはとても強いのでみんなリッチキングを購入します。上記で説明した通りTCGは有限のため希少価値があがります。つまりリッチキングの値段が上がります。上がるだけならまだしも需要が高すぎるとそもそも売り切れる場合もあります。売ってたとしても他のレジェンドの3~4倍の値段になる場合もあります(魔素に例えると4800~6400)。こういうレベルになってしまうとリッチキングを持っているか持っていないかでデッキパワーが変わってしまう場合があります。そうならないためにもリッチキングを別のパックで再録をしてリッチキングをもっと多く市場に流します。そうなると希少価値が下がるのでリッチキングの値段が下がるといった仕組みです。
環境に合わせる
上記の持ってない難民に近い話ですが今まで使われなかったカードが環境の変化によって需要が上がって希少価値が上がるパターン。最近ですと黒騎士がいい例です。生産数より需要の方が高いと持ってない難民が増えるのでどこかで黒騎士を再販するという流れになります。
新弾のテーマに合わせる
今回の新弾「博士のメカメカ大作戦」で例えてみましょう。超電磁によりメカミニオンが沢山収録されるでしょう。そこで開発者はメカデッキを使って欲しいと思うわけです。そこで今まで発売されたメカミニオン(悪魔の融合体など)を再録する事によって上記で挙げた持ってない難民を少なくするわけです。
イラスト違いを再録
こちらはゲームバランスというよりはコレクター向けの話です。イラスト違いの他に声優のサイン入りやレアリティの変更などもあります。1枚あればいいという人はダブったら売ればいいしコレクターは複数のカードで楽しめたりします。
HSで再録する理由
復帰勢のハードルを低くする
例えば今回の新拡張でドクター・ブームを再録するとします。そうすると今までHSから離れてた人が「ドクター・ブームがまた使えるのか。もしかしたらそこまで課金しなくてもHSできるかもしれない」と思ってHSを再インストールするかもしれません。ここで重要なのは 「ドクター・ブームが現環境で強いか弱いか」「どれぐらいの課金が必要か」が必ずしも重要ではないという事です。ドクター・ブーム再録という話題さえ上がってしまえばHS復帰のチャンスを作れるという事です。その後HSを続けるかは本人次第となります。
環境に合わせて再録
例えば呪文シナジーがある環境だったら希望の終焉ヨグ=サロン、断末魔シナジーだったら頽廃させしものン=ゾスなど。しかし上記のリンク先に書いてある通り似たようなカードを作ればいいのが現状です。
コスト削減?
これは完全に妄想ですが1枚のカードを開発するより再録した方が手間がかからない(=費用が掛からない)かもしれません。1枚のカードを世に出すまで企画、会議、申請、テストプレイなど様々なフローがあるかもしれません。繰り返しになりますがあくまで妄想ですが・・・(笑)
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それではまたお会いしましょう。シャイニー☆