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2年前へタイムスリップ~大魔境ウンゴロ編~

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2年前のHSの世界を覗いてみましょう

 

2017/4/7大魔境ウンゴロ(以降ウンゴロ)が発売。同時にマンモス年がスタートしたためブラックロックマウンテンリーグ・オブ・エクスプローラーグランドトーナメントがスタンダード落ち(以降スタン落ち)。これによりトンネル・トログトーテムゴーレムがスタンダード落ちしたためシャーマン1強時代が終わりました。また、汎用性が高すぎるクラシックカードをスタンダード落ちさせる栄誉の殿堂入りが登場したのもこの時期。初回はアジュア・ドレイク炎の王ラグナロスなど当時様々なデッキで採用されたクラシックカードがスタンダードから去りました。今回はウンゴロ環境で流行ったデッキと出来事を振り返ってみましょう。

 

当時の流行ったデッキランキングは下記参考

tempe443.hatenablog.com

tempe443.hatenablog.com

~補足~

・ウンゴロのスタンダード落ち(以降スタン落ち)は2019/4を指す

・文中の当時とはウンゴロ時代(2017/4~2017/7)を指す

 (目次)

 

 

 

 

流行ったデッキ紹介

1位:ドルイド

ウンゴロ出現率:19.1%(642/3356)

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アグロドルイド(Tier1)

出現率:11.7%(392/3356)

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アグロドルイドはウンゴロ環境出現率No.1デッキです。当時は練気が2マナ上昇する効果だったためほぼ全てのドルイドに2枚採用される最強カードでした。それにより悪党同盟環境のトークンドルイドとは比べ物にならないスピードでミニオンを展開し1~2ターンで勝負が決まる事も珍しくはありませんでした。その速さは歴代でも1,2位を争うものでしょう。

このカードはウンゴロ出身です!

動き回るマナ

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発売前は低評価なカードでしたが実際蓋を開けてみると1枚で大逆転できるためアグロドルイドで大活躍しました。マナが失うデメリットがありますが4ターン目までに相手の体力を簡単に減らせるため相手はやむを得ずトレントを除去しなくてはいけな状況が多かったです。トレントドルイドやトークンドルイドと相性が良さそうですが体力に余裕があると放置されるためアグロドルイド以外ではあまり活躍する事はなく2018/4頃には全く使われませんでした。

翡翠ドルイド(Tier2)

出現率:5.5%(184/3356)

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野生の繁茂は当時2マナ

滋養は当時5マナ

仁義なきガジェッツァン(2016/12発売)で登場した翡翠カードはウンゴロでも活躍しました。ウンゴロの翡翠ドルイドはガジェッツァンの競売人でひたすらドローするのが主流でした。呪文が大量に採用されてますので希望の終焉ヨグ=サロンも採用されてるのがポイントです。この頃はアグロデッキに弱いという事もありTier2クラス止まりでした。そう、あの頃までは・・・

このカードはウンゴロ出身です!

大地のウロコ

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翡翠ドルイドの他にも様々なドルイドで採用されスタン落ち直前の天下一ヴドゥ祭(2019/2頃)のハッカードルイドでも活躍しました。装甲を貯める事より低コストである事を活かしてガジェッツァンの競売人でドローする目的で使われる事が多かったです。ミニオンが少ない関係からマリゴスドルイドやトグワグルドルイドには採用されませんでした。

 

 

 

 

 


2位:メイジ

ウンゴロ出現率:15.4%(518/3356)

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コントロールメイジ(Tier1)

出現率:9.4%(315/3356)

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※マナワームは当時1マナ

発見メイジとも呼ばれたコントロールメイジはアグロドルイドの次に出現率が高いNo.2デッキとなりました。当時はドラゴンの憤怒が無かったためフロストノヴァ終末予言者のコンボが採用されてました。この頃はアグロドルイドのミニオンをしっかりと除去したい事からブリザードよりフレイムストライクの方が採用率が高かったです。またコントロールメイジにファイアーボールが採用された最後の時期であり以降はアグロやコンボデッキ以外では見かけなくなりました。

このカードはウンゴロ出身です!

メテオ

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発売前評価は「15ダメージwwwフレストでよくねwww」といった感じの評価でしたが蓋を開けてみると6マナでミニオンを3体破壊できる事が多く、実質6マナで相手のミニオンを全破壊すると同じ状況になりやすいと判明したため大活躍しました。発売してからスタン落ち直前の天下一ヴドゥ祭(~2019/3)までずっと使われフレイムストライクをデッキから追い出した原因とも言えます。

秘策メイジ(Tier2)

出現率4.4%(148/3356)

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※マナワームは当時1マナ

歴史あるテンポメイジはウンゴロでも活躍しました。魔法学者の登場によりいままで扱いにくかったメディヴの従者キリン・トアのメイジといった秘策関連カードの評価が急上昇しました。この頃の秘策は爆発のルーンが無かったためマナ呪縛と珍しい秘策も採用されてました。

このカードはウンゴロ出身です!

始原の秘紋

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コスト減少を考えると実質0マナで呪文が発見できるというパワーカード。トドメのダメージカードから全体除去まで何でも発見!コスト減少を活かして5マナでフレイムストライク等通常できないインチキムーブも出来るカードでした。当時はスタンダードに存在したアイスブロックを発見して絶望したプレイヤーは数多かったはず。ちなみに今後追加されるメイジの呪文は弱いものばかりな上に汎用性の高いクラシックカードの出現率が下がる事から日が経つにつれて始原の秘紋を採用しないメイジデッキが増えました。

 

 

 

 

3位:ローグ

ウンゴロ出現率:15.1%(508/3356)

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クエストローグ(Tier1)

出現率:9.0%(301/3356)

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発売当時の地底の大洞窟は条件は4体達成、報酬はミニオン5/5になるという効果でした(現在は5体達成、4/4になる)。そのため達成スピードが尋常ではなく3~4ターンで達成する事もありました。ガジェッツァンの渡し守もスタンダードに存在してたため手札に戻す事故が圧倒的に低かったです。達成後は5/5の猛攻を防ぐのはほぼ不可能に近く対策は先に仕留めるしかありませんでした。それでも環境No.1になれなかったのはアグロドルイドや海賊ウォーリアといったアグロデッキが存在したためだと思われます。モローズ作った奴いるやろ

ミラクルローグ(Tier2)

出現率:9.0%(188/3356)

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歴史あるミラクルローグはウンゴロ環境でも活躍しました。レイザーペタル・ラッシャー刃花の連弾で1マナ呪文を手札に加えてガジェッツァンの競売人で大量ドローするのが戦術です。呪文を使った後は死体花シェラジンを復活させたり魔力の巨人を召喚してトドメを刺します。お花軸が活躍したのはウンゴロ環境のみでコボルトと秘宝の迷宮で登場(2017/12)したファルドライ・ストライダーに出番を奪われました。

このカードはウンゴロ出身です!

ヴァイルスパイン・スレイヤー

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発売されてからスタン落ちまでクエストローグ以外ほぼ全てのローグに2枚採用されました。コンボと条件が付いてますが5マナで3/4を召喚しつつミニオンを無条件に1体破壊はシンプルに強すぎました。戦闘で有利トレードしてから影隠れで戻した後もう1体破壊といったコンボも出来ます。

 

 

 

 

4位:ウォーリア

ウンゴロ出現率:13.9%(466/3356)

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海賊ウォーリア(Tier2)

出現率:8.2%(275/3356)

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烈火の戦斧が当時2マナ&海賊パッチーズ突撃有りだった頃の海賊ウォーリア。歴代最速のデッキと言ってもいいでしょう。デッキとしては非常に強力でしたがアグロドルイド&ゴラッカ・クローラーという天敵が存在したためTier1だったか怪しいポジションに留まりました。ウンゴロのカードがない構築もあり、ビタータイド・ヒドラがたまに採用されるぐらいでした。

 

 

 

 

5位:パラディン

ウンゴロ出現率:11.6%(389/3356)

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ミッドレンジパラディン(Tier2)

出現率:8.2%(281/3356)

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ロックプール・ハンター水文学者温厚なメガサウルスといったカードがウンゴロで登場した事でパラディンは序盤から攻める事が出来ました。中盤は剣竜騎乗が強力で+2/6挑発付与で4マナ、2/6挑発召喚で4マナで計7~8マナ以上のパワーがありパラディンを代表するカードとなりました。後にアグロに特化したマーロックパラディンに変化しコボルトと秘宝の迷宮後期(2018/2)で環境トップに君臨しました。

このカードはウンゴロ出身です!

太陽の番人タリム

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ウンゴロ最強、いや歴代最強のレジェンドともいえる太陽の番人タリム。その評価とは裏腹に発売前は使いにくいとイマイチな反応でした。というのもクラーケン年(2016/4~2017/3)は優秀な序盤カードが存在しなかったためパラディンでミニオンを展開するイメージが無かったからです。蓋を開けてみるとすぐ活躍しスタン落ちまで活躍し続け聖なる怒りパラディンを除くと使用率ほぼ100%と素晴らしい採用率を誇りました。ストーンヒルの守護者から発見する事で本来使用する事ができない奇数パラディンでも召喚して絶望を希望に変えたプレイヤーも少なくはないでしょう。

 

 

 

 

 

6位:シャーマン

ウンゴロ出現率:9.6%(323/3356)

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進化シャーマン(Tier2)

出現率:5.1%(171/3356)

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炎の舌のトーテムは当時2マナ

トンネル・トログトーテム・ゴーレムといった優秀な序盤カードがスタン落ちした事によりウンゴロ初期はなかなか活躍しなかったシャーマンですが発売されてから1か月が経った頃ドッペルギャングスター進化を搭載した進化シャーマンが大流行しました。ドッペルギャングスターは1つ前の拡張の仁義なきガジェッツァン(2016/12)で登場したカードですがその時はアグロシャーマンや翡翠ミッドレンジシャーマンの方が強かったため進化シャーマンはネタ枠でした。ミニオンを展開する他にもメイルシュトロームのポータル退化といった汎用性の高い除去カードが採用されてますのでアグロデッキ相手にロングゲームを仕掛ける事も出来ます。

このカードはウンゴロ出身です!

ファイアフライ

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手札に加えた1/2ミニオンを温存するかどうかで1マナとしても2マナとしても使い分ける非常に優秀なミニオンです。ミニオンを展開する他にローグのコンボを発動しやすくしたり、エレメンタルの雄叫び効果を複数回発動しやすくするといった使い方も出来ます。スタン落ちまでどの時代でも活躍し続けました。

 

 

 

 

 

 

7位:ハンター

ウンゴロ出現率:7.3%(245/3356)

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ミッドレンジハンター(Tier2)

出現率:7.8%(261/3356)

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歴史あるミッドレンジハンターですがウンゴロでは放電レイザーモーが登場し序盤が強くなりました。この頃はご主人様の呼び出しダイアモールが無かったため獣ミニオンではないファイアフライが採用されてました。ヒーローカードも存在しなかったためレジェンドカードは未採用なため2000魔素もかからない激安デッキとしても注目を浴びました。発売当初はハンターが環境トップでしたが5月にアグロドルイドが流行してからは徐々にハンターの姿が消えました。

このカードはウンゴロ出身です!

放電レイザーモー

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先攻1マナ獣→レイザーモーのムーブを決めるだけで勝負が決まる程のパワーがありました。効果が発動できなくても序盤にダメージ出したいハンターと2/3/2のステータスは相性抜群です。獣で戦うハンターデッキにはほぼ100%採用されてました。現在ミッドレンジハンターが現在そこまで活躍できないのはスタン落ちした放電レイザーモーに頼ってたからではないのでしょうか?

 

 

 

 

8位:プリースト

ウンゴロ出現率:6.6%(223/3356)

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コントロールプリースト(Tier2~3)

出現率:4.4%(147/3356)

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 コントロールプリーストといえばワタリガラス年(2018/4~2019/3)のイメージが強いですがウンゴロでもちょっと活躍しました。この頃はダスクブレイカーが存在しなかったためドラゴンミニオンは採用しない型が主流でした。長期戦になった場合は先遣隊長エリーズのウンゴロパックを影の幻視でコピー発見して戦力を確保するプランになります。

このカードはウンゴロ出身です!

影の幻視

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状況に応じて好きな除去カードを探したり、内なる炎神授の霊力といったコンボカードをいち早く手札に加えるなど様々な使い方が出来るためほぼ全てのプリーストに採用されました。コピーである事を活かして3枚目のカードとして使う事も出来ます。今のプリーストが活躍しにくいのは影の幻視がスタンダードに存在しないからといってもいい程このカードに頼ってました。

 

 

 

 

 

9位:ウォーロック

ウンゴロ出現率:1.3%(42/3356)

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ウンゴロのウォーロックはほぼ存在しないヒーローとなりました。というのもアグロ(ズー)にした場合アグロドルイドの劣化版になるのが人気無かった理由だと思われます。この頃は冒涜卑劣なるドレッドロードと言った優秀な全体除去がなく、ヴォイドロード取り憑かれた従者といった中盤で巨大悪魔を召喚する事も出来ないので長期戦にも向いてないヒーローでした。この不遇なポジションはコボルトと秘宝の迷宮(2017/12)まで続きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウンゴロ時代の主な出来事

手札の枚数確認できるようになった(4/7適用)

今となっては当たり前の機能ですが2017/3以前は自分の手札の枚数を自動で表示させる機能はありませんでした。そのため手札が9枚だと思ったら10枚で手札が燃えた!なんて事もよくありました。

playhearthstone.com

ハースストーンワールド放送開始(4/28開始)

Blizzard公認HS配信番組「Hearthstone World」がスタート。内容はHSの最新情報発表の他にゲストプレイヤーを招待してデッキ紹介や視聴者対戦など。レギュラーを務めたのは様々な分野で活躍してるせんとすさんと人気ストリーマーのYuccoさんです。筆者もゲストと公開収録の2回出演させて頂きました。

(下記リンクは4gamers様より)

www.4gamer.net

7000万人突破!(5/1発表)

ユーザー7000万人突破祝いでウンゴロのパック3つがプレゼントされました。その勢いはレジェンド→ランク16に毎月リセットされる当時のシステムで月末になるとレジェンドプレイヤーが10000人を超える程でした。

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秋葉原にウンゴロ登場!?(4/29~5/7)

秋葉原UDXに屋外トリックアートイベントが開催されました。アートの他にハースストーン体験やオリジナルステッカー配布などもありました。筆者も遊びに行き写真を撮りました。

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Hearthstone Championship Tour Japan Major決勝(5/14)

日本初のオープン大会が開催されました。256人の参加者からオンライン大会で8人まで絞りこみそこからオンライン大会で優勝を決める形式でした。TOP8に残った日本人プレイヤーはwing選手MATSURI選手Tansoku選手tacici選手の4名です。今では珍しいコントロールデッキが圧倒的なシェアを誇りました。

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ワイルドオープン開催!(5/25発表)

ワイルドの恒例行事となったワイルドオープンが始まったのはウンゴロ時代です。

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デッキコード機能追加(6/2発表)

今ではお馴染みですがデッキコード機能が搭載される前はコレクション画面で1枚1枚操作する必要がありました。これによりデッキ作成が楽になるだけでなく違うカードを入れちゃったといったトラブルが圧倒的に減りました。

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フレンド対戦でクエスト達成可能に(6/2発表)

上と同じ時期にゴールド等が貰えるクエストがフレンド対戦でも達成できるようになりました。それまではランク戦や酒場の喧嘩といったオンライン対戦しか達成できなかったためクエストを諦めたり、負けを覚悟しなければなりませんでした。これによりより楽にクエストを消化する事ができるようになりました。

クエストローグバランス調整(6/29発表)

ミッドレンジやコントロール相手に圧倒的な勝率を誇るクエストローグに規制がかかりました。内容はクエスト達成を4体→5体にするもので達成後の5/5はそのままです。達成速度が1~2ターン遅れる事になり苦手だったアグロデッキに勝つのがかなり難しくなりました。そのためバランス調整後はクエストローグは消滅しました。しかしアグロデッキが少なくなった1年後再び環境を荒らすとはこの時誰も思わなかっただろう・・・

バランス調整のお知らせ: 「地底の大洞窟」 - ハースストーンフォーラム

春季選手権開催(7/7)

ウンゴロ環境の王者を決める春季選手権が開催されました。日本からはTredsred選手が参加してます。当時はアグロドルイドや翡翠ドルイドが圧倒的なパワーを誇ってたため皆対策しました。その結果クエストウォーリアやクエストローグといったデッキが活躍しました。約半分のデッキに海賊パッチーズが採用され今思えばなぜこの時バランス調整しなかったのか?と思うパワーでしたね。

(下記リンクはハースゲーマーズ様より)

hearthgamers.com

 

 

 

 

 

 

 

 

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シャイニー☆