騎士団環境総評(出現率ランキング)
今回は騎士団環境中におけるランク戦の出現率のランキングを発表します。
今回はゲストとしてリッチキングをお呼びします!
リッチキング:よく来たな、生者ども。私こそが「凍てつく氷の騎士団」を象徴するリッチキング様だ!
テンペスト:よろしくお願いします。なお、この記事で登場する人物は筆者のイメージであり公式等一切関係ありませんのでご了承ください。
リッチキング:いちいち面倒だな。そんなこといわなくてもわかるだろ
テンペスト:まあ、一応言っておかないとね。今回のランキングの詳細は下記通りです。
①集計データは筆者が回したランク戦・スタンダードの対戦相手のデッキタイプ
②集計期間は9/19~11/30(ナーフ直後から11月末まで)
③集計したランク帯は毎月10日まではランク1~5、11日以降はレジェンドと考えてください。
④集計方法は各デッキごとに「出現数÷月の合計対戦数」になります。詳細は下記画像通りです。
リッチキング:単純な出現数のランキングでは駄目なのか?
テンペスト:9月に集中して回すとハンターがより上位に、11月に集中して回すとビッグドルイドがより上位になる。そういった偏りを無くすためにポイント制にしたんだよ。
10位 秘策メイジ 出現率:2.7%
九月:7位 十月:11位 十一月:13位
テンペスト:序盤からミニオンを展開しつつ呪文でテンポをとる秘策メイジが10位となりました。騎士団環境ではコバルト・スケイルベインやボーンメアと言った味方ミニオンを強化するミニオンを採用したタイプが多く見られました。
リッチキング:そこまでミニオン強化に拘る必要があるのか?
テンペスト:ボーンメアは明らかにマナコスト以上にパワーがあるため現環境の場合、アグロデッキと呼ばれるデッキにはほぼ100%採用されるんだ。またこのデッキは相手が回る前にトドメをさすのがコンセプトのため、いち早く打点を出したいためコバルト・スケイルベインが採用されるんだ。環境主流のドラゴン・ファイアポーションや拡がりゆく虫害と相性がいいのもポイントなんだ。
リッチキング:相手に盤面を処理させてる間に呪文でリーサルを狙うデッキなのか。なるほど・・・相性はどんな感じなんだ?
テンペスト:ミニオンを横並べしないため、全体除去が刺さりにくいプリーストや拡がりゆく虫害の影響を受けにくいビッグ&翡翠ドルイドが有利。逆にこのデッキ全体除去を持たないためテンポローグ、アグロドルイド、デーモンズーが苦手。ファイア・フライが採用されているため鏡の住人のケアがされやすいのも苦手なポイントなんだ。
リッチキング:なるほど・・・。デッキパワーに関しては文句無しだけど環境上位のアグロデッキと相性が悪いためこの順位なんだな。
9位:ビッグプリースト 出現率:3.3%
九月:10位 十月:6位 十一月:8位
テンペスト:序盤は豊富な全体除去に徹して、中盤で影の真髄→永劫の隷属で8~10マナミニオンで相手にプレッシャーをかけるビッグプリーストが9位になりました。
リッチキング:私(リッチキング)が活躍するデッキだな。ワハハハ
テンペスト:4ターン目(コインなら3ターン目)でバーンズを出せたらほぼ100%で勝てるのもポイントです。
リッチキング:最速バーンズ何回されたことやら・・・むぅ、思い出すだけでイラッとするぞ・・・
テンペスト:全体除去が豊富のためアグロデッキの展開を阻止しやすく、ハイランダープリーストやクエストメイジと言ったパーツを集めるデッキに対しては先にライフを0にしやすいため環境と非常にマッチしてるんだ。
リッチキング:話を聞く限り完璧なデッキではないのか?
テンペスト:VSアグロデッキの場合は除去カード→影の真髄→永劫の隷属の3ムーブをする必要があるからどれか引けないと相手にテンポを取られ負けるパターンが多いんだ。また影の真髄でバーンズを出すとほぼ負けのため運が絡んでしまうところもあるんだ。
リッチキング:強い時は誰にも止められないけど弱い時は何も出来ない。安定しないためこの順位なのか。
8位 ビッグドルイド 出現率:3.5%
九月:圏外 十月:圏外 十一月:4位
テンペスト:マナ加速をして最速で7~10マナミニオンを展開するビッグドルイドが8位となりました。
リッチキング:このデッキでも私が活躍するぞ。いや~忙しい忙しい!。それにしても最近のランク戦では結構見るのに意外と低い順位なんだな。
テンペスト:自分もそう思ったよ。ただ注目されたのが最近だから9~10月の出現率はほぼ0だったからこの順位じゃないのかな。環境終盤になると翡翠ドルイドやハイランダープリーストと言った大型を除去するカードが少ないからこのデッキに注目が浴びたんじゃないかな。マナ加速→巨大ミニオンのムーブが必須な上に序盤に相手が大型ミニオンを展開されると返し札がないためアグロデッキには弱いんだ。ビッグプリースト同様コンボデッキ故の回る時は回るけど、事故した時は何もできないデッキなんだ。
7位:ミッドレンジハンター 出現率:5.2%
九月:4位 十月:8位 十一月:14位
テンペスト:序盤はミニオンを展開して、ヒーローパワーや殺しの命令でトドメをさすミッドレンジハンターが7位となりました。
リッチキング:ビッグドルイドより高いのか。最近はなかなかこのデッキ見ないよな。
テンペスト:ナーフ直後はハイランダープリーストがパーツを揃える前に勝つアグロデッキとしてハンターが注目されたんだ。しかし、テンポローグが流行った後は「ハンター使うならより安定するローグでよくね?」って風潮になったから出現率が下がったんだ。
リッチキング:そう聞くと今このデッキを使う意味はあるのか?
テンペスト:獣シナジーがあるためゴラッカ・クローラーが無理なく入るのがポイント。また最近はビッグドルイドが流行ってるから拡がりゆく虫害を無視してダメージを与えられるのも魅力。やっぱり横並べするアグロデッキに対して処理できないから環境とは合ってないのかなー
リッチキング:なるほど・・・アグロデッキに弱いのはハンターの宿命なんだな
6位 進化シャーマン 出現率:5.3%
九月:6位 十月:7位 十一月:7位
テンペスト:序盤からミニオンを展開して中盤にドッペルギャングスター+進化でテンポを取る進化シャーマンが6位となりました。
リッチキング:むぅ。ハンターと同じく最近姿を見ないな。
テンペスト:そうなんだよ。ナーフ直後はハンターを狩るために活躍したんだけどテンポローグが流行ってからはハンターが減っちゃったから相対的にこのデッキも減ったんだ。ハイランダープリーストには豊富な全体除去を受けやすく、遅めのドルイドには拡がりゆく虫害のケア(=ミニオンを並べない戦法)が出来ないため環境といまいちマッチしてないんだ。
リッチキング:そうなんだよな。プリーストが多くなったのが難点だよな。
テンペスト:最近だと翡翠の精霊や翡翠の族長と言ったカードも採用され始めたから全体除去を受けても再展開しやすい構築も増えてきたんだ。
リッチキング:ちなみにテンポローグとの相性はどうなんだ?
テンペスト:自分のデータだとテンポローグ:進化シャーマン=44:46だからほ互角だと思ってるよ。刺客からの一刺しやSI:7諜報員でテンポ取れればテンポローグの方が有利だけど、原始フィンのトーテムとかで横並べされればローグが処理出来ないからシャーマン側が有利なんだ。最近だとシャーマン側にゴラッカ・クローラーが採用されてるからシャーマンの方が有利なのかな
リッチキング:困ったら蟹かよ!腑に落ちないな・・・
5位:デーモンズー 出現率:6.8%
九月:5位 十月:5位 十一月:6位
テンペスト:ミニオンを展開するお馴染みのデッキが屍山血河のグルダンを入れて再登場したデーモンズーが5位となりました。
リッチキング:何でデーモンズーって名前なんだ?普通にズーではないのか?
テンペスト:ボーンメアや屍山血河のグルダンと言った高コストのカードを入れたデッキはデーモンズー、ダイヤウルフリーダーやダークシャイア司書と言ったアグロに寄せたデッキをアグロズーの2タイプで分別するためなんだ。
リッチキング:今のズーはケレセス公爵が入るんだな
テンペスト:ズーに限った話じゃないけどケレセス公爵のカードパワーは非常に高いんだ。2マナミニオンを入れない縛りはキツイけど序盤でケレセス公爵を引ければ大幅に有利にゲームを進める事が出来るんだ。言っちゃえば「全ヒーローを食う蟹」という言い方がいいのかな(笑)
リッチキング:ケレセス公爵とヒーローパワーと相性がいいのがグッドだな。序盤で全体除去受けても屍山血河のグルダンでリソース回復できるこのデッキが最強なんじゃないのか?
テンペスト:現実はそうもいかないんだよ。先に横展開されたテンポローグやアグロドルイドと言ったデッキに対しては魂の炎がないと返せなかったり、テンポローグの刺客からの一刺しやSI:7諜報員に先出された場合はキツイ試合になる。VSコントロールでもドゥームガードを出さなくてはいけない状況の時に屍山血河のグルダンを破棄しちゃったりと意外と負ける試合が多いんだ。
4位:アグロドルイド 出現率:7.1%
九月:8位 十月:4位 十一月:3位
テンペスト:ウンゴロ環境の覇者のアグロドルイドが今回も活躍して4位となりました!
リッチキング:またお前か・・・いつまで環境に居座る気だ
テンペスト:練気がナーフされた直後は全くいませんでしたがテンポローグと相性がいい事が判明してから流行しました!
リッチキング:今でも活躍しているという事だが現環境ではどんな構築なんだ?
テンペスト:新カードでは蟲のドルイドとクリプトロードは採用されたね。彼らはマナコスト以上に他のミニオンを守れるから文句無しの強さを誇っているよ。ウンゴロ環境の時にはあんまり見なかった南海の船長も今期では必須カードになったね。テンポローグにおいて2/2以上になった海賊パッチーズはヒーローパワーで処理できなくなるからアグロドルイドがテンポを取れるのが理由かな。中盤の展開にはコバルト・スケイルベインかビタータイド・ヒドラのどちらかを採用しているね。両方一長一短だから好みでいいんじゃないかな。また人によってはパワー上納と究極の侵蝕を入れた形も登場したね。それと・・・
リッチキング:待て。おまえアグロデッキを語ると長くなりすぎ!配分を考えろ
テンペスト:・・・・
テンペスト:もうちょっとだけ。環境主流のハイランダープリーストに勝てなかったり、そもそも練気がない以上デッキパワーが(というよりドルイドのパワーが)低いため環境トップになれなかったのかな。拡がりゆく虫害を見ないと動き回るマナが打てないのもネックだよね
リッチキング:ふむ・・・。練気がいかに偉大だったかがわかるな。
九月:3位 十月:3位 十一月:5位
テンペスト:騎士団からナーフまでは間違いなく1位だった翡翠ドルイドですがナーフ後も活躍し続け3位となりました。
リッチキング:練気や拡がりゆく虫害がなくてもこのデッキは強いのか?
テンペスト:練気は採用されなくなったけど拡がりゆく虫害は最速6ターン目で打ち合いカードではないから1マナ増えた所でさほど影響はないんだよね。それに究極の侵蝕は相変わらず現役だからこのカードも説明不要の強さ。VSアグロデッキにおいてはこの2枚打つだけで勝っちゃう試合もある程。
リッチキング:だったらみんなビッグドルイドでいいのでは・・・?
テンペスト:最近だと翡翠を育てなくても勝てるビッグドルイドに出番を奪われがちだけどゴラッカクローラー、スペルブレイカー、精神支配技士と言ったメタカードを入れられたり、VSアグロデッキにおいて早めに翡翠ミニオンを置けたり安定性で言えば翡翠ドルイドの方が上なんだよね。
リッチキング:なるほど。でも私が活躍するビッグドルイドの方がすきだな
テンペスト:そう・・・(無関心
2位:ハイランダープリースト 出現率:16.7%
九月:2位 十月:2位 十一月:2位
テンペスト:ナーフ後はハイランダープリースト1強になるのでは?と騒がれましたが蓋を開けてみたら惜しくも2位になりました。
リッチキング:なぜ2位なんだ?ナーフの影響もなかったのに
テンペスト:ハイランダー故の事故が~とかパーツが揃わなければ~とかは今更語らなくても言いと思うから省略するね。そもそもHSのランク戦のシステムを考えると試合時間に何分かけようが1勝の価値は変わらないんだよね。そう考えた時に出来るだけ星を稼げるアグロデッキの方が効率がいいんだよね。そうなった時に多少カードパワーが下がってもアグロデッキの方が需要が高まるんだ。個人的な意見だけど現環境ではハイランダープリーストが一番だと思ってる。ハイランダー故に色んなカードを入れられるため環境にあったカードを細かく設定できるのもポイントだよね。
リッチキング:システムはよくわかった。お前コントロールデッキになると話を逸らそうとしてないか?
テンペスト:・・・
1位 テンポローグ 出現率:19.5%
九月:1位 十月:1位 十一月:1位
お ま た せ
親 の 顔 よ り 見 た ケ レ セ ス ス テ ッ プ
実 家 の よ う な ト ッ プ リ ロ イ
完 全 に 冷 血
ナ ー フ 不 回 避
テンペスト:というわけで予想通り1位はテンポローグとなりました。ケレセスローグとかアグローグとか色んな呼ばれ方しますがこの記事ではテンポローグと呼ぶことにします。
リッチキング:改めて聞くけどこのデッキの強さは何だ?
テンペスト:刺客からの一刺しやSI:7諜報員といったカードで序盤にテンポを取れやすく中盤以降はコバルト・スケイルベインやボーンメアと言ったミニオンで攻めれるのがポイント。汎用性の高いローグの2マナカードが腹裂きぐらいだから無理なくケレセス公爵を入れられる所がポイントだね。
リッチキング:またケレセス公爵かよ・・・
テンペスト:本当にね。ランキングでは紹介しなかったけどアグロ系のパラディンにも入るし最近だとプリーストにも彼が登場するらしいよ。どんだけ環境を試合してるんだが(笑)
リッチキング:やっぱり環境トップという事はどんなデッキにも強いのか?
テンペスト:そうではないよ。環境2番手のハイランダープリーストは不利だと思ってるよ。だって一度全体除去を受けたらリロイ・ジェンキンス以外空の状態からダメージ出しにくいし、コバルト・スケイルベインやボーンメアは影刈アンドゥインの影響も受けちゃうからね。先に回れば勝てるけどプリーストが全体除去持っていない確率の方が引くいんじゃないかな。0マナで打てる沈黙も地味にきついし。テンポローグが流行っているからこそコントロールメイジやコントロールウォーロックといったデッキも中堅クラスで活躍できる理由だと思うよ。
リッチキング:環境トップでも苦手デッキはあるんだな。最近だと私が入ったテンポローグもあるらしいじゃないか。ワハハ
・プレイヤーから凍てつく玉座の騎士団
ナーフ前の環境は翡翠ドルイド1強環境で「あーやっちまったなー」という感じですね。ナーフ後はいい環境だと思います。その最大の理由はデッキ選択の多さです。ウンゴロ環境ほどではありませんが環境トップのテンポローグやハイランダープリーストはそこまでデッキパワーが高くないためそれに対策するデッキ(主にアグロ)がいっぱいあるのがポイントです。よろしくない点をあげるなら
①デッキを全部めくったら勝てるハイランダープリーストやクエストメイジ、無限のリソースである翡翠ドルイド、中盤から大型ミニオンをラッシュできるビッグドルイドやビッグプリーストの存在
↓
相手のリソース切れを狙うコントロールデッキがほぼ全部中堅以下になる
②ケレセス公爵の存在。彼を引く確率を考えるとそこまで高くないが引いた時の最速で引いた時の理不尽さの印象が強いためヘイトが溜まりやすい。
まあ完璧な環境なんて存在しないので仕方がないでしょう。今期に限った話ではないですけど楽しいか楽しくないかは結局自分が勝てるかどーかなんですよね
・凍てつく玉座の騎士団という商品からみた現環境
ウンゴロとは違いこちらも非常に成功したと思います。目玉となったデスナイトカードはコントロールデッキと呼ばれる殆どのデッキに対して採用されまさに凍てつく玉座の騎士団を遊んでいる感じがしたからです。リッチキングに関しても事前評価の段階ではやべーと思いましたが実際蓋を開けてみると炎のラグナロス程の汎用性はなかったためまあよかったんじゃないかと。ボーンメア、おめーはだめだ
今回は非常に長い記事となりました。最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。苦情・意見・感想は
まで。シャイニー☆
テンペスト:ちなみにシャイニー☆とはラ
リッチキング:語らんでいい。お前の話は長くなりそうだ