悪党同盟ヒーロー別出現率ランキング
我はラファーム…魔法都市ダラランを狙い、陰謀を企てている。今回は我々の活躍(ヒーロー別出現ランキング)を発表するぞ!
~集計ルール~
・筆者のスタンダード・ランク戦績の3268戦
・サーバーはアジア&南北アメリカ両方有り
・当記事の前半は1回目のバランス調整(~5/23)まで、後半は5/24~を指す
・出現率は悪党同盟環境中全体(3268戦)を指す。そのため前半、後半どちらかしか活躍しなかったデッキは体感数字低めになってます
~カード調整一覧~
カードのバランス調整アップデートの実施 – 2019年5月23日 - ハースストーン
ハースストーン・アップデート – 6月4日 – メカメカ大躍進 - ハースストーン
開発者の洞察: クラスのアイデンティティー、栄誉の殿堂、新クラシックカード - ハースストーン
~目次~
9位:プリースト
出現率:2.8%(91/3268)
前半9位 後半9位
ノミプリースト(出現率1.3%)
心霊絶叫やダスクブレイカーといった全体除去、永劫の隷属やダイヤモンドの呪文石といった強力な復活カードがスタンダード落ちした事によりドラゴン年のプリーストはなかなか活躍しませんでした。不遇の中プリーストはノースシャイアの聖職者、苦痛の侍祭、ガジェッツァンの競売人で大量ドローしてシェフ・ノミを交霊会で使いまわすデッキが登場しました。明らかな有利マッチがトークンドルイドぐらいしか存在せずランク戦で使用する意味を探す方が大変です。後半はメカメカ大躍進によってコストが下がった倍増する腕が採用されました。ミニオンで戦闘するデッキではありませんが上記で挙げたドローミニオンをパワーアップさせてより大量ドローするためです。
8位:ウォーロック
出現率:3.2%(91/3268)
前半7位 後半8位
ズー(出現率2.6%)
冒涜、ヴォイドロード、屍山血河のグルダンといった長期戦で強いカードが軒並みスタンダード落ちした事によりウォーロックはアグロ(ズー)するしかありません。人身御供を採用したズーは天下一ヴドゥ祭(2018/12~)から存在していましたが魔法の絨毯はコスト1ミニオンが大量に採用されてるデッキとは相性抜群です。悪党同盟の異才はスカラベの卵を自分から破壊するカードとして大活躍しました。デッキとしては優秀でしたがミニオンが生き残らないと勝てないためウォーリアに滅法弱かったです。そうなると全体除去があまりきつくないテンポローグでよくね?となってからはあまりズーの姿は見かけませんでした。発売前に話題になった大悪党ラファームはコストの重さからどちらかというと採用されないカードとなりました。
7位:パラディン
出現率:4.4%(143/3268)
前半8位 後半6位
聖なる怒りパラディン(出現率2.1%)
去年1年間全パラディンデッキの内約6~7割が奇数か偶数のデッキでした。急遽整数を強いられたパラディンはまず天下一ヴドゥ祭(2018/12~)から活躍してた聖なる怒りパラディンが活躍しました。前半はテンポローグが大活躍してたのでクリスタル学(当時2マナ)から引いてこれるブラッドセイルの海賊が採用されてました。このカードが使われたのは海賊パッチーズがスタンダードに存在した2017/3の約1年ぶりです。後半になるとクリスタル学のコストが下がったことによりデッキの安定性は向上しました。悪党同盟発売前はスタンダード落ちに影響がない聖なる怒りパラディンが環境支配するのでは?と話題になりましたが蓋を開けてみたらTier2クラスでした。
メカパラディン(出現率1.5%)
メカメカ大躍進によりコストの下がったグロウストーンの技術者を活かしたメカパラディンが登場しました。コストが下がる前も少なからず活躍していて最初はスケボーパラディンと呼ばれてました。メカハンターと違いメカーノ・エッグの存在により全体除去に強いためウォーリア対策デッキのポジションを得ました。とはいえケンゴーの無限軍団を使用できないとメカハンターの劣化版になりやすい事からTier2クラス止まりでした。
6位:ドルイド
出現率:5.0%(164/3268)
前半8位 後半6位
トークンドルイド(出現率4.3%)
究極の侵蝕や拡がりゆく虫害といった強力カードがスタンダード落ちした上にマナ加速が弱体化したドルイドはアグロデッキしか選択肢がありませんでした。森の助けや古代樹の祝福といったミニオン展開をサポートするカードが登場した事によりトークンドルイドが活躍しました。悪党同盟発売当初はテンポローグの対策デッキとして話題になり環境トップまで君臨しましたが日が経つにつれてやっぱりテンポローグに不利じゃね?と認識され始めてからTier2クラスになりました。後半になるとチョッキンガーを採用したメカ軸が主流となり今まで必須だった狐火の森が抜けてきました。レジェンド帯ではなかなか勝てないデッキでしたがランク1~50帯になるとランクを上げるに最適なデッキポジションとなりました。理由の一部を紹介すると、ランクが上になればなるほどサイクロンメイジ側が山の巨人に頼らずミラーイメージや海の巨人で攻めた方が強いと理解してるためだと思われます。
5位:シャーマン
出現率:9.9%(322/3268)
前半5位 後半5位
コントロールシャーマン(出現率2.6%)
ハガサの計略や動く噴水像といった長期戦向けのカードが登場した事によりコントロールシャーマンが登場しました。大地の衝撃や呪術といった巨大断末魔ミニオンを楽に対処できるのはウォーリアにないメリットです。お世辞にもデッキパワーが高いデッキとは言えませんでしたが全盛期のテンポローグと互角に戦える数少ないデッキとして注目を浴びました。後半になるとサイクロンメイジが環境トップに降臨した事で大魔術師アントニダスによる大量ファイアーボールに耐えられない(=装甲貯められない)事からコントロールデッキはウォーリアにシフトしました。
アグロシャーマン(出現率:3.0%)
メカメカ大躍進により雷雲のコストが下がった事によりオーバーロード軸のアグロシャーマンが登場しました。呪文やドゥームハンマーで戦うデッキはミニオンで攻めにくい問題点を雷雲で解消しました。これによりミニオンを大量展開されても対処できるようになった事によりズーやトークンドルイドにも互角以上に戦えるようになり不利マッチはウォーリアしか存在しませんでした。特に後半環境トップであるサイクロンメイジとは相性が良いのためランク戦でこのデッキを使う理由でもあります。
4位:ウォーリア
出現率:16.7%(547/3268)
前半2位 後半3位
コントロールウォーリア(出現率10.1%)
コントロールの代名詞ともいえるコントロールウォーリアは悪党同盟環境中ずっと活躍しました。常に採用された新カードはオメガ・デバステイターと文書管理官エリシアーナぐらいで特段目新しいデッキではありません。というよりワタリガラス年(2018/4~2019/3)は奇数ウォーリアがコントロールの立場を譲らなかったと言った方が正しいでしょう。悪党同盟初期はテンポローグのシェフ・ノミやミラーの文書管理官エリシアーナといった勝負を決めるレジェンドカードの雄叫びを発動させないようにヤジロボが採用されてました。後半になるとサイクロンメイジの山の巨人対策の大物ハンターやスーパーコライダー、超電磁対策の鉄嘴のフクロウといったカードが採用され始めました。コントロールウォーリアの問題点は2つ存在しバランス調整が無ければ今後も付き合う事になるでしょう
問題点
①狂気の天才ドクター・ブームの圧倒的パワー。ワタリガラス年(2018/4~2019/3)は奇数や偶数や沢山のワンターンキルコンボであまり話題になりませんでしたがそれらがスタンダード落ちした事により彼が問題視されました。使い方は簡単で最速で正装でお相手(変身する)だけ。このカード1枚で手札・盤面・装甲を圧倒的に補充する事が出来るのでドラゴン年無限リソース(攻め手)を作り出した1枚になります。
②文書管理官エリシアーナによる延長戦。デッキが切れても10枚(前半は20枚)補充されるためミラーマッチが発生すると1戦40~50分かかる事がよくありました。ランク戦なら問題ないですが大会シーンになると運営の進行に支障が出るレベルとなる程でした。なぜバランス調整の時効果を変えなかったのか
爆弾ウォーリア(出現率6.4%)
悪党同盟のウォーリアはコントロールだけではなく爆弾ウォーリアも活躍しました。魅力は3マナ帯からミニオンを出し続けるアグロプランから全体除去で耐えるコントロールプランまで幅広い戦い方が出来る事です。爆発王ブームはブームロボを4体以上出せば7マナとは思えないパワーを持ち最速で召喚するだけで圧倒的に有利に戦う事が出来ます。デメリットは爆弾でトドメを刺せない場合コントロールウォーリアの劣化版になってしまう事です。特に後半はアグロシャーマンやメカハンターが活躍した事により爆弾を埋める意味が薄めました。コントロールウォーリア相手には自分が文書管理官エリシアーナかアザリナ・ソウルシーフ(=相手の文書管理官エリシアーナをコピー)を採用してないとデッキ切れで負ける事から上記の2枚どちらか採用してないと不利マッチになってしまいます。
3位:メイジ
出現率:16.8%(548/3268)
前半4位 後半2位
サイクロンメイジ(出現率9.8%)
1回目のバランス調整前(5月頃)から研究されたサイクロンメイジ。後半出現率No.1デッキです。山の巨人を召術師の招来で増やすビッグデッキでありますがフロストノヴァ、凍結光線、ミラーイメージといった相手の攻め手を防ぐ事が出来るためアグロデッキに一方的に攻められる事はありませんでした。後半になるとルナのポケット銀河系のコストが下がった事により1ターンで巨大ミニオンを何体も召喚したり大魔術師アントニダスでファイアーボールを大量に加えたり一発大逆転が可能となりました。データ(HSreplay)ではアグロデッキに不利と書かれますがそれはサイクロンメイジのプレイングが難しすぎて本来のパワーを発揮できないからです。このデッキを極めるとシャーマン以外は互角に戦う事が出来るためトッププレイヤーが多く存在する大会ではサイクロンメイジが大活躍しました。
ドラゴンメイジ(出現率5.5%)
上記のサイクロンメイジが開発される前(2019/4~2019/5)は巨大ミニオンをひたすら展開するドラゴンメイジが活躍してました。悪党同盟初期はハンドメイジやカドカーメイジとも呼ばれてました。ミニオンが25枚以上採用されてるため亡霊の書と相性が良く2マナ3ドローする事も珍しくありません。ウォーリアに強いデッキですが凍結やミラーイメージがないためアグロデッキに一方的に攻められるためサイクロンメイジが流行ってからは姿を消しました。
2位:ハンター
出現率:19.3%(630/3268)
前半3位 後半1位!
ミッドレンジハンター(出現率10.3%)
天下一ヴドゥ祭後期(2019/2~2019/4)から環境トップに君臨したミッドレンジハンターは悪党同盟環境でも引き続き活躍し続けました。ダイアモールや放電レイザーモーといった優秀な低コスト獣ミニオンがスタンダード落ちした事により初動が安定しなくなりましたがその代わり野獣放つべしが登場した事によりズルジンの盤面制圧力が物凄く上がりました。前半はテンポローグのマイラの不安定元素からのシェフ・ノミのコンボをされる前に仕留める必要があったのでダイアウルフ・リーダーやヘンチ・クランの騎豚といった低コスト獣ミニオンを採用して短期決戦を狙いました。後半はシェフ・ノミの減少やメカハンターやアグロシャーマンの増加により回復が必要になったため獰猛なスケイルハイド2枚採用がテンプレとなりました。凄まじき狂乱を森林オオカミに付与してからツンドラサイ+4/4森林オオカミ×3体以上を召喚する事でウォーリアには確実に勝てましたがテンポローグ、メカハンター、アグロシャーマンといったデッキに弱いため天下一ヴドゥ祭程出現率は高くありませんでした。
メカハンター(出現率8.5%)
クマトロンが登場した事により放置したら超電磁、破壊したら手札補給と相手からしてみたらどっちを選択しても面倒な状況になりました。他は新カードが無いため昔から組めるデッキでしたがミッドレンジハンター、ハイブリットハンター、断末魔ハンターなど強力デッキが沢山あったためわざわざメカハンターを組むメリットがありません。前半は2大トップであるテンポローグとコントロールウォーリアと互角に戦えるデッキとして活躍しました。後半はチョッキンガーを採用し始めて中盤以降もメカミニオンが息切れしにくくなりました。後半シャーマン以外ほぼ全てのデッキと互角以上に戦えるため人気デッキとなりました。
1位:ローグ
出現率:22.0%(720/3268)
前半1位! 後半4位
テンポローグ(出現率20.2%)
お ま た せ
親 の 顔 よ り 見 た コ イ ン 悪 漢
実 家 の よ う な マ イ ラ シ ェ フ ノ ミ
こ ん が り ロ ー ス ト
悪党同盟の王者はローグでした。当たり前ですが前半出現率No.1はテンポローグでした。悪党同盟の悪漢が非常に強力で2ターン目にコインと一緒に使うだけでゲームを有利に進める事ができました。今までローグの必須カードだったヘンチ・クランのゴロツキはデッキから追い出されました。前半はぶんどり部隊3コスト、段取り3コスト減少だったため組み合わせると0マナ2ドローできる破格のパワーを誇ってました。その後エドウィン・ヴァンクリーフを召喚すれば手札を減らす事なく最低6/6となり今までのローグと違いリスクを負わずに巨大エドウィンを召喚する事が出来ました。悪党同盟初期はヘンチ・クランのゴロツキや強盗王トグワグルを採用したどちらかというとミラクルローグみたいなデッキでしたが、研究が進むにつれてウォーリアの全体除去に耐えるため影隠れ2枚、シェフ・ノミが必須枠になり最終的にはコントロールウォーリアでさえ有利マッチとなりテンポローグを止めるにはテンポローグしかありませんでした。バランス調整後はサメの精霊、ライフドリンカー、強盗王トグワグルが必須カードとなり雄叫びによる手札を補給しつつ攻めるデッキとなりました。発売前は最下層の故買屋の評価されてましたが蓋を蓋を開けてみたら想像以上に相手クラスカードを効率よく手札に加える事が出来ないため最下層の故買屋は事前評価程使われませんでした。
あとがき
悪党同盟中間管理職のテンペストです。DK、マナの踏み倒し、勝ち筋が多いワンターンキル等がスタンダード落ちした事によりカードパワーが全体的に落ちたと思います。平和なHSが出来るかと思いきや現実は甘くありません。一部の強力カードが存在する事で他のデッキが活躍しにくいという事です。今回だとローグ、メイジ、ウォーリア、ハンターが"強いヒーロー"です。他の5ヒーローは弱いヒーローの立ち位置となりました(シャーマンは普通寄りかな?)。この問題を解決するにはバランス調整以外は1つしかありません。強いカードを作ればいいのです。しかしこの方法は一歩間違えるとテンポローグ1強環境が再来します。まぁ1強環境が悪いかいいのか人によるので今は語りません。ただ圧倒的に後攻(または先攻)が強いデッキだけは避けて欲しいですね。8月から世界を救うヒーローに転職しますがよろしくお願い致します。
筆者Twitter
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シャイニー☆